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補佐官の初夢

コミケ75で頒布したチラシより   
Text/ Prom. Illust/MakI   


 

 

 

「…うッ……はぁっ……!」

 絶えず口から零れる甘い声を、唇を噛んで耐えながら総司令は頭を振る。

 いつもと同じ日常の日。天井まで伸びているる大きな窓の向こうにもいつもと同じ風景。総司令室の内部もいつもと違わない。ただ一つを除くと。

「や……やめてっ…ロシウ……!」

 大きな椅子の前で、補佐官が自分の膝の間に跪き、積極的に頭を上下で動かしていることだけが、いつもと違うところだった。

「ん……っ……どうして……まさか、ん……気持ちいいじゃない…というのですか」

 そう言いながらも、彼は舌先で執拗に自分のものを籠絡していく。

「…っ…こう、ゆ…するの……嫌だと……いつも言ったくせ…に…!」

 強く吸い上げられ、思わず悲鳴を飛び出す。

「ひぃ……!」

「…ん……いつも、あなたに……言われたように…すると思ったら……誤算です」

 補佐官の手が上手に青年の中心を愛撫し、彼を限界まで引き上げていく。

「ひぃッ……! あぁ……や、やめ……! 出ちゃ……!」

 泣き声にも似た声を上げると、彼は下から上へ一度舌を這わせて、

「それは困ります」

 唇を離し、きっぱり言った。

 口で自分を愛撫したのは相手なのに、なぜ自分の息が切れているのだろう。

 火照る体の中から熱いものが込み上げてきて、今すぐ出してしまいたいのに。相手が自分のものをぎゅっと握っていて出せない。痛みにも似たその辛さに涙を流すようになる。

「ロシウゥ……」

「あなたも、いつもこんな風に僕を苛めてきたじゃないですか」

 そう言いながら彼は張りつめた先端に爪を立ててくる。

「ひゃ……!」

「いいざまですね、総司令」

 冷たい目で自分を見つめながら嘲笑する彼。

「ご……ごめん……もう…出させて……おねがぃ…」

 ここまでしてお願いしたもの、聞き入れないはずがない。シモンはそう思っていた。

 相手もシモンを許す気持ちになったのか、根元を握っていた手を離す。

 シモンがほっとして、握り締めていた拳を開いて自分のものに触れようとした瞬間、

「触ってもいいと誰が言ったんですか」

 そう言った相手が、自分の膝の上に腰を下ろしてきた。

「ロ……ロシウ……?」

「僕の中でいかなきゃ困りますよ。総司令」

「…ッ……!」

 制止するひますらなく、相手が腰を沈め自分のものを奥深くまで飲み込んでいく。

「ひぃ……!」

 嬌声というよりは悲鳴に近い声を上げ、太ももをがくがくと痙攣させる。自分の首に回されている腕に力が入るのを感じる。

 やがて、接合部から熱いものが溢れ始める。

「あ……ぁう……ロ、ロシウ……」

 今にも泣いてしまうような声で呟きながら、青年は身体を打ち震わせる。

「勝手にいっても良いと言った記憶はありませんが」

 膝の上に乗りかかっている相手は、不機嫌な声で上げ自分を叱咤してくる。

「ご、ごめ……ごめん…!」

「つくづくいけない総司令ですね。この分まで、もっと気持ちよくさせて貰わないと」

 

 

「……それで俺は、ニアと一緒にナスで牛を作る夢を……ロシウ、ロシウ?」

「え?」

 総司令に名を呼ばれ、補佐官ははっと我に返る。

「……すみません。ちょっとぼっとして……何の話でしたっけ」

「初夢よ、初夢」

「あ……」

 なんとなく顔を赤らめる補佐官。

「ロシウはどんな初夢を見た?」

「……それは、言えません」

「えっ? 俺は言ってあげたのに!お前も教えてよ」

 ……あなたにああいうことをする夢を見たとは、どうも言えない……

 心の中で嘆息して、補佐官は初書類を総司令に押しやることにした。

 [補佐官の初夢] END   
 

 

 


 

 09/01/02

 コミケ75で頒布したチラシより。
 うちのサークルがいつも描いて/書いているのとはぜんぜん違う総司令の夢を見てしまう補佐官のお話です(笑)

 

 

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